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1級キャリアコンサルティング技能士 合格者の体験記が届きました。

fujico

 HIDEさん

私は6回目受験の第11回試験で総合合格となりました。

学科は第9回試験74点で合格していたので、第11回試験は実技試験のみ受験しました。実技試験結果は論述60点、面接63点(基本的態度65点、関係構築力62点、問題把握力65点、具体的展開力61点)の結果でした。

私は需給調整機関に勤務し、就職支援の経験が15年です。近年は部署異動もあって、就職支援の担当から外れており、キャリアコンサルティングを実践する機会が乏しいなかで受験を繰り返してきました。受験結果は以下のとおりです。

  第6回試験 学科80点 論述60点 面接44点

  第7回試験       論述56点 面接53点

  第8回試験       論述58点 面接66点

  第9回試験 学科74点 論述55点 面接62点

  第10回試験      論述68点 面接50点

  第11回試験      論述60点 面接63点

 

 学科の受験準備としては、まずキャリアコンサルティング全般についてまとめている図書を何冊か読み、中心的な分野や理論は別途詳しく書かれている専門図書を別途購入して読みました。詳しく書かれている専門図書を読むことで、マイクロカウンセリングとアイビー、4Sとシュロスバーグといった理論名と学者名のみの認識から、一歩進んでそれぞれの理論の理解を深めることをしました。

図書を読む上で意識したのは、「職場の後輩にこの理論や考え方を説明するとしたら」といったところです。就職支援の担当をしていないこともあって、後輩に説明する機会はほとんどありませんでしたが、説明するとしたら自分ならどんな伝え方、表現をするかを意識しながら読みました。自分が理解していることを他者に理解できるように伝える力も指導に必要になると考えています。

また、アイビーのマイクロカウンセリングについては専門図書「マイクロカウンセリング 川島書店」の読書会に参加しました。技能士1級、2級取得を目指す方とそれぞれ第〇章は誰が担当するか決めて、読書会では、担当となった方がその章に書かれていることを解説するといったものでした(ZOOMでやってます)。1級を目指す受験仲間が主催された読書会でしたが、定期的に開催して章を進めて読み込むことができ、マイクロカウンセリングの理解につながりました。一人で学習しようとするとまぁ後でやろうと、サボりたい誘惑に負けてしまう私にとっては、来週は章解説の担当だからしっかり読み込もうといったモチベーションにもなり、また、参加者が担当された章の解説を聞くことも理論学習を深めることになったと思います。受験仲間と自主学習会をするのも有効だと思います。

このほか、WEBでも色々とキャリアコンサルティングや理論の紹介されているページにも目を通しました。

理論をどう実践で活かすかについてはJIL-PTの資料シリーズNo.165「職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査」が大変参考になりました。書籍として販売されているようですが、インターネットで検索するとダウンロードもできます。私はダウンロードして活用しました。

 

 実技については、第6回試験~第8回まではほぼ独学での受験でした。

 回数を重ねて得点は総じて上がったものの、合格は無理だなとあきらめていたところ、同じ機関の他拠点で1級取得を目指す同僚(前述のマイクロカウンセリングの読書会を主催された方です)の誘いと紹介があって、第9回試験から藤井先生のレッスンを受ける機会を得る事ができました。

 

第9回試験対策は同僚と事例相談者、事例指導者をそれぞれ交替でロールプレイングを行い、観察者の藤井先生からフィードバックと指導を受けました(これもZOOMです)。受験票に書かれたロールプレイケースを元にそれぞれ、ケース内容からケース記録を作成してロールプレイングを行いました。これまで独学で受験に望んでいましたが、自分の事例指導についてフィードバックと指導を受け、また、指導構造について教えていただいたことや、ロールプレイングの練習をする機会が増えたことは私の指導力向上につながったと考えています。前述のとおり、近年は就職支援の担当をしていないこともあって、30分の時間を意識した面談を練習できることも有意義な体験でした。

 

第10回試験からは藤井先生が主催されているイモムシ勉強会にもたくさん参加し、面接練習をしました。第9回受験は同僚と2人で指導を受けていましたが、イモムシ勉強会は多数の受験生が参加されており、それぞれの受験生が作成したロールプレイングケースを持ち寄り、それぞれ役割交替で繰り返し練習しました。

気心の知れた仲間と少人数で練習するのもいいと思いますが、どうしても受験対策用に作るケースが限られてしまいます。より多くの方と一緒に勉強することでバリエーションに富んだケースで練習できるのではないかと思います。

また、イモムシ勉強会は私にはなかなか接点がない企業分野や教育分野の方も参加されており、私が経験してきた需給調整分野以外の方と練習ができたのも勉強になりました。

 

第11回試験でもイモムシ勉強会に参加しました。

8月から11月までは論述中心で勉強し、参加者がそれぞれ過去問を解答して持ち寄り、お互いに意見交換を行いました。他の方の解答は自分とは異なる視点で捉えていたり、真似したいと思う表現もたくさんあって、論述の勉強になりました。

過去問をもとに解答を作る際には基本的に60分の持ち時間を心掛け、手書きで行いました。手書きに慣れておくことも大切だと思います。

論述試験当日は必須問題、選択問題(需給調整)の順に解答しました。必須の解答に手間どり、書き終わるまでに75分くらいかかり、焦りましたが、終了直前に選択を書き終わることができました。選択問題の問3はある程度、型というか、定型的な解答になるので練習をしっかりやっておくと、あまり考えなくても書くことができます。時間が無いなかで、書き終えることができたのは練習を沢山やってきたからだと思っています。

 12月からは第10回試験のイモムシ勉強会と同じく、参加者同士でそれぞれロールプレイングを行い、練習を重ねました。

 面接練習を沢山することで30分の受験時間について、なんとなく、今どれぐらいの時間経過しているか感覚がつかめるようになったと思います。第11回試験では指導の途中で受験時間終了となりましたが、口頭試問でやりたかった指導内容を説明して、具体的展開力61点を得ました。

 少なくとも指導の入口に入っていれば、試験官からどんな指導をしようとしているのか見てくれるのではないかと思います。

 

論述にしても、面接にしても、やはり練習を重ねることが大切だと思います。

また、指導しなければといった想いが強すぎると強引に面接を進めてしまい、よくないと思います。第10回受験ではこの想いが強かったのだろうと考えています。第10回試験の面接結果は基本的態度50点、関係構築力52点、問題把握力51点、具体的展開力48点と散々たるものでした。態度もダメ、関係構築もダメ、全てダメの結果をもらって、ひどく落ち込みました。事例指導でも、しっかりと相手(事例相談者)の話しを聴く、この姿勢を疎かにしてはいけないと思います。

 

冒頭に記したとおり、決して高得点で合格したわけではありません。得点も毎回ばらつきがあり、ぎりぎりセーフの合格ですので果たして受験される方の参考になるかお恥ずかしい限りですが、何かヒントになれば幸いです。

合格したとはいえ、指導者としてはまだまだ未熟と実感しており、今後研鑽を積んでいきたいと考えています。

どうぞ、よろしくお願いします。

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